機動戦士ガンダムSEED DESTINY 第13話 「よみがえる翼」

 ユウナの求婚を断りきれないカガリ
 その頃吉良邸(違 には襲撃者の魔の手が迫っていた。シェルターに避難するキラ達。シェルターをも破壊してラクスを抹殺せんとする襲撃者は水陸両用MS「アッシュ」で扉を破ろうとする。やむを得ず彼らは最後の決断をする。
「扉を開く。」
地下格納庫の扉を開きフリーダムへと乗り込むキラ。伝説の「ヤキン・ドゥーエのフリーダム」は伝説そのままに襲撃者たちを蹴散らしたのであった。


 1クール目最後でようやく主役その1の登場である。本音を言えばキラにはもう少し積極的に、能動的に行動して欲しいものである。(こういうちょっとボーっとしたのが昨今の腐女子の好みなのかな)状況に流され女のためにMS乗るのは2年前と変わりないぞ。2年間いろいろ考えただろうから、もう少し何かを感じ、考えたものを見せてくれ。
そのくせ戦闘力はそのまま。まあ、初登場時はイベントなので、気力130ぐらいで、いきなり種割れモードなのはおやくそくだと思います@スーパーロボット対戦
 主役その2はアバンに前回のセイバー発進シーン等が少し流れただけである。今後彼の立場が一番複雑になってくるだろう。ガンバレ。がんばる対象の女が「あれ」じゃいまいちがんばれんかもしれんが。
 バルトフェルド、いつの間に手が治ったのかと思ったら義手でした。仕込み銃です、コブラですよ。燃えます。直後の主役の大暴れがなきゃ今日のヒーローはあんただったのに。
 襲撃者のリーダー、顔も声も悪すぎ。コーディネーターであの顔じゃあ、軍の特殊部隊にでも入るしかないよなぁ。
 なお、インパルスの某パイロットは冒頭、みんなにほめられて天狗に。こいつとレイの関係がいまだにつかめない。どっちが上官?単なる同僚?友人?レイの方はこいつにインパルスのパイロットを取られて内心複雑なのでは?こいつら会話が少なすぎて人間関係がわかりません。見詰め合ってほほ染めるだけでは視聴者はワカリマセン。
 なお、私の中では、12話にコイツの種割れたときの様子から
「妹の面影を思い出し、ハァハァして種割るヤツ」
に認定されています。
 あと、バルトフェルドが「こんなこともあろうかと」と言ってくれなかったのが残念です。(笑)


 今回、クレジットに
絵コンテ:米たにヨシモト
とありました。やはり実力ある人が仕事すると違いますね。話の流れがスムーズだし、戦闘シーンはカッコ良かったです。これまでの戦闘シーン、ほめてる人も多いようですが私は不満でした。単に早いだけで「タメ」が無いのでカッコ良くみえない、と思っていました。動きに強弱、緩急が無かったんです。MSはCGで作って動かしてるのでいくらでも早く動かせるのでしょうが、見栄えのするアクションというのははやりアニメーターの職人技があってこそなのでしょう。(蛇足ですが、例えば有名な映画ジュラシック・パークのCGの恐竜の動きは、かつて粘土人形でアニメーションさせていた職人さんたちが指導したそうです)そういうメリハリのきいた戦闘シーンがようやく見れた気がします。


 私はこのSEED DESTINY 結構けなしてますが、やはり技術的に稚拙な部分が多いからです(特に文芸)。監督のかつての作品「ギア戦士 電童」は結構楽しんで見てましたし、気に入っています。なのになんで同じ監督でこういう作品つくるかなー、と。
アニメなんてものは視聴者が見て楽しんでナンボ、と思ってます。某スタッフ個人に怨恨等があるわけではありません。単に面白いアニメを見たいだけです。特に今回の場合素材がいいだけに調理した人の技量が低すぎて素材のよさをまったくといっていいほど生かせていないので憤りを感じるわけです。もったいない、と。
サンライズは人材、人脈豊富でしょうから以前のスタッフにこだわらず、どんどん実力ある人引っ張ってきて欲しいですね。「ガンダム」だから、結構社運賭けてるんでしょ?